「 室 内 」2003年1月号
つくり手の顔が見える「モノ」を扱う「モノギャラリー」が、東京は吉祥寺にオープンして4ヶ月。オーナーの藤川征輝さんは天童木工などで、永く商品開発の仕事に携わっていた人で、自分のギャラリーを持つことは十年来の夢だった。藤川さんは作品を見るとき、なにより作り手の人柄を見るという。モノだけでなく、その人を好きになることで、その商品を売込むのにも自然に力が入るからだ。訪れた時は、荻野克彦さんの個展の最中で、日本各地の伝統工芸技術をいかした品々が並んでいた。派手なデザインは無いけれど、落ち着いて気持ちよく使えるものばかり。じつは、「モノギャラリー」という名前は、故秋岡芳夫さんたちが提唱していた「モノモノ」に影響されてつけたというのだ。1月10日〜27日は柳宗理展、2月は森正洋展と著名デザイナーの個展が続くが、3月はまだ無名の若手作家、菊田洋次さんの個展である。「若い人を育てていけたらと思ってさ」と恥ずかしそうに、藤川さんは話してくれた。(記事より抜粋)
「 CONFORT 」2002年11月号
東京・吉祥寺の繁華街から一筋裏に入った通りに、「物」と「者」をつなぐ展示スペース、モノギャラリーがオープンした。「つくり手の顔やこだわりが見えるモノで感動のある生活を取り戻そう」というのがオーナー・藤川征輝(元・天童木工)の考え。構想から10年、ようやくそれがかたちとなった。(記事より一部掲載)

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